広島県内農業ニュース

大玉ミカン産地パックで有利販売目指す/JA芸南安芸津みかん共同選果場

2017.02.07
県内農業

 南部・大玉ミカン産地パックで有利販売を通常は規格外となり販売企画から外れる大玉ミカンを有利販売しようとする取り組みが行われている。JA芸南安芸津みかん共同選果場が企画したアイデア商品で、2L以上の大玉のみを産地で袋詰めしたものだ。同JAの特産である年明け以降に販売する通称「高糖系」と呼ばれる「青島」「大津4号」は高糖度で貯蔵性も良いものの通常のミカンと比べて樹勢が強く大玉になりやすい特徴がある。

 一方、近年の消費者ニーズは小玉傾向で通常販売では大玉の販売企画が通りにくく単価も望めないため、市場や店舗が袋詰めする手間なくそのまま店頭に並べられるようパッケージして産地希望単価で提案を行っている。

 広島市中央卸売市場で2日に初売りとなった1.5トンはレギュラーサイズと同等のキロ当たり250円で取り引きされた。果実を購入した土井青果の土井佳師社長は「『高糖系』は大玉でも濃厚な食味がありレギュラーサイズにも引けを取らない。アイデア次第で産地主導の有利販売ができる良い事例だ」と評価する。3月末まで販売される。

(南部)