広島県内農業ニュース

イチゴの栽培/西条農業高校

2017.02.28
県内農業

 広島中央・西農イチゴ②ハウス2棟(6㌃)で1,052株を高設ベンチで栽培。ベッドを8つの試験区に区切り、試験区ごとに1茎に1、3、5、7、9個の花を残す。茎の軸の太さ、根元から葉先までの長さ、実の縦の長さと横の長さ、糖度を計測してデータを取る。

 生徒は花を数えて摘花する作業や葉欠き、わき芽の処理を毎日行う。農薬は使わず、防除には同校畜産科で飼育する牛の初乳を使う。飲用できないため捨てていたが、アブラムシに特に効果があるという。水で薄めて虫に直接かかるように葉を一枚ずつ確認しながら吹き付けて駆除する。

 栽培品種は「かおり野」と「紅ほっぺ」。糖度は平均15度と高く、実は大きいもので縦8㌢、横5㌢を超えるものもある。

 イチゴは校内の地域住民向けに「西農市場」で3月下旬まで毎週火・金曜日に販売する。販売日に生徒が収穫したものを梱包して並べるので鮮度が良いとすぐに売り切れる。

 同班の花守実祐さん(17)は「毎日手入れをしないとわき芽が元の株に付いてしまう。作業は大変だが、おいしいイチゴを作るためには手間を掛ける」と話す。
(広島中央)