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ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所 Vol.1

食卓を彩る野菜や肉。おいしい食べ物は人を笑顔にします。おいしい食べ物は人々の健康を支えます。みんなの「おいしい」が生まれる場所、農の現場で頑張る人たちを紹介します。(安道啓子)

「知識や経験では先輩たちにかなわないので体力でカバーしています」と言う畑山さん

  広島市中心部から車で30分。5年前に就農した畑山真太郎さん(31)は、安佐南区沼田町のビニールハウス約4千平方メートルで、小松菜と水菜を合わせて年間約60トン育てています。ハウス内には、高さ30cmほどに育った青々とした小松菜がびっしり。季節ごとに品種を変えていて、夏は時間がたってもみずみずしく葉が柔らかいもの、冬は葉の色も味も濃いものを選んでいるそうです。

 水やりには地下100メートルからくみ上げた地下水を使用。周辺には生活用水に地下水を利用している家が多く、支障の出ることがないよう深い場所まで掘り下げています。佐伯区湯来町出身。「縁もゆかりもない僕を快く受け入れてくれた地元の人たちに迷惑は掛けられないですから」。せめてもの恩返しと、祭りや地域行事にも積極的に参加します。

 競争力をつけるため、周辺の若手農家仲間14人で使用する農薬を一般的な量の半分に抑えるなど共通ルールを設け、共同出荷で安定した出荷量を確保しています。勉強会も定期的に行い、新たな品種や栽培方法の情報を得るために常にアンテナを広げています。

JAのバイトで農業に興味

sample収穫や袋詰めをするパート従業員は重要な戦力。「頼りにしています」

 ふと畑山さんの服装が目に止まりました。そのまま街なかに買い物に出掛けられそうなおしゃれなスタイル。「清潔感があってかっこいい農業を目指してるんです」。作業服は買わず、古くなった私服を農作業用にするそうです。お客さんが来たときにきちんとした身なりで迎えられるよう、毎日着替えを用意し、ひどく汚れたら着替えます。

 こだわっているのは「見た目のかっこよさ」だけではありません。効率化を進め、経営の安定にも力を注いでいます。「次の世代に、農業は華やかでもうかる商売だと思ってもらえるようになりたい」

 畑山さんは、農家に育ったわけではありません。大学時代にたまたまアルバイトをしていたJAのライスセンターで農業に興味を持ち、中退して農業ビジネスを学ぶ専門学校へ。農業法人で働くことも考えましたが、研修先の農園のオーナーや、大きな夢を描く仲間の研修生を見るうち、独立して自分の畑を持ちたいと思うようになりました。農地のあっせんや補助金が受けられる市の若手農業者育成制度に応募。生産者の初期投資を軽減し就農を支援する、JA広島市のリースハウス事業を利用し、2012年に就農しました。

 最初の年、天候の予測を誤り、ハウス5棟分の野菜が駄目になりました。1週間近く出荷できず、取引先にも収穫を手伝うパート従業員にも迷惑を掛けてしまいました。以来、神経質すぎるほどハウスの管理には注意をしています。困ったときの相談相手はJA広島市の営農指導員、日田直樹さん(52)。電話をするとすぐに駆け付け、コストや安全性にも配慮しながら複数の解決法を示してくれます。「何でも気軽に話せて頼りになる、会社の上司みたいな存在です」

農業でサンフレ応援

sample茎が紫色の「サンフレッチェ応援水菜」。
紫色の成分は目に良いとされるアントシアニン


sampleサンフレの観戦仲間とはゴール裏で熱烈応援

sample小松菜の出来を確認する畑山さん(左)と日田さん

 頭の中が農業でいっぱいの畑山さんに、もう一つ、心躍らせるものがあります。「サンフレッチェ広島」。地元のナイトゲームには必ずユニホーム姿で足を運び、立ち上がって声援を送ります。自宅はエディオンスタジアム広島から近く、「家で作業をしなくてはというときも、歓声が聞こえると居ても立ってもいられなくなってしまう」。ハウス横にはクラブのスローガンが描かれた紫ののぼりがずらりと並んでいます。

 自分ができることでクラブを応援したいと、茎が紫色の水菜を「サンフレッチェ応援水菜」として販売。売り上げの一部がクラブの強化費になります。「サラダやパスタに使えば紫色がいいアクセントになりますよ」とアピール。外食産業での利用も期待しています。

 就農から6年目。やっと気持ちに少し余裕ができました。ずっと気になっていたのは高齢化が進む古里、湯来町(佐伯区)のこと。祖父や近所の人たちの休耕田を借り、タラの芽の栽培を始めました。「もっと規模を拡大して雇用を生みたい。活気を取り戻したい」。農業にもサッカーにも全力で汗を流す畑山さんの挑戦は続きます。

作ってみました

マーボー風小松菜丼

 フードアナリストの平山友美さんに教わり、畑山さんが作った小松菜を使った料理を作ってみました。小松菜は下ゆでの必要がないのでお手軽。小松菜のシャキシャキ感とエスニックな香りがご飯にぴったりです。

マーボー風小松菜丼
<材料>2人分
小松菜 2株
にんにく・しょうが 各 1かけ
絹豆腐 1/2丁
豚ひき肉 60グラム
カレー粉 小さじ1/2
しょうゆ 大さじ1
水菜 適量
ご飯 2人分

<作り方>

  1. 小松菜と水菜は食べやすい長さ、ニンニクとショウガはみじん切りにする。豆腐は水切りをしておく。
  2. 小松菜はフライパンでさっと炒めて取り出す。同じフライパンに油を足し、ニンニクとショウガを加え、ひき肉を加えてほぐしながら炒める。
  3. カレー粉を加えて炒め、豆腐を加えて、崩しながら混ぜる。
  4. しょうゆを加え、小松菜を戻し入れて混ぜる。ご飯の上に水菜と一緒に盛る。
小松菜とチキンの塩炒め
小松菜とチキンの塩炒め
<材料>
小松菜 2株
鶏胸肉 1/2枚
唐辛子 2本
にんにく 1かけ
大さじ1
塩、こしょう、片栗粉 各適宜

<作り方>

  1. 鍋に湯を沸かして、塩と油(分量外)を少々加える。
  2. 鶏胸肉はそぎ切りにする。塩とこしょうをふり、片栗粉をまぶして(1)の湯に入れて茹でる。取り出して水気をきっておく。
  3. フライパンに唐辛子とにんにくと油を入れて火にかけ、香りが出たら小松菜を炒める。塩と酒をふって蓋をして1分程、蒸し焼きにする。
  4. 蓋を取り、強火にして水分をとばしながら、(2)の鶏肉を戻し、味を調える。
小松菜の塩麹ジェノベーゼ
小松菜の塩麹ジェノベーゼ
<材料>
小松菜 1袋
にんにく 1かけ
ミックスナッツ 60g
パルメザンチーズ 30g
塩麹 大さじ1
オリーブ油 1/2カップ~1カップ

<作り方>

  1. 塩麹と油以外の材料をフードカッター等で細かくする。
  2. (1)にオリーブ油を少しずつ加え、その都度よく混ぜる。途中で塩麹を加えてよくなじませる。

※パスタの他、焼いた肉や魚、茹でた野菜などにかけていただく。小分けにして冷凍保存しておくと便利。

小松菜の塩麹ジェノバ風パスタ

 上記のジェノベーゼを茹でたパスタに絡める。刻んだトマトや紫水菜を加えよく混ぜていただく。

小松菜のジェノバ風ソース
小松菜のジェノバ風ソース
<材料>
鶏もも肉 1枚
小松菜 1袋
にんにく 1かけ
ミニトマト 4個
オリーブ油 大さじ2
ミックスナッツ 適量
適宜

<作り方>

  1. 小松菜は葉と茎に分ける。鶏肉に塩をふり、フライパンに油をひいて両面を焼く。
  2. (1)の鶏肉を取り出し、余分な脂は捨てる。油を足し、輪切りにしたトマト、みじん切りにしたにんにく、刻んだ小松菜の葉を加えて炒め、塩で味を調える。
  3. 小松菜の茎をさっと炒め、皿に盛る。鶏肉を半分に切ってのせ、(2)をソースのようにのせ、ナッツ類を散らす。

GO!GO!ファーマーズマーケット

JA広島市 農彩館五日市ファーマーズマーケット

(広島市佐伯区五日市中央2の3の81)


 佐伯区を中心に約300軒が野菜や生花、漬物などを出荷している。春は、その日の早朝に収穫した新鮮なタケノコやワラビが人気。夏にはイチジク、秋にはマツタケも並ぶ。県産牛が買える精肉コーナーもあり、毎週土曜は瀬戸内海の鮮魚も登場する。

 一推しの商品は安佐南区川内町特産の広島菜漬け。佐伯区湯来町産の手作りこんにゃくや、ワサビ菜の漬物もお薦めだ。

広電「佐伯区役所前」電停から徒歩13分。午前9時~午後1時。
盆、正月を除く毎日営業。
☎082(921)2161。

協同組合ってどういうもの?

 協同組合とは、個人や事業者などが共通の目的のために自主的に集まり、民主的な運営や管理を行う非営利の組織です。
 2016年にはその思想と実践が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。日本には、生活協同組合や労働者協同組合などいろんな協同組合があり、JA(農業協同組合)もその一つ。世界中で約10億人、日本国内で約6500万人が組合員として所属しています。

協同組合がよりよい社会を築きます

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