広島県内農業ニュース

JA広島市「活き活き”え~のう塾”」夏野菜の定植

2017.05.16
県内農業

 広島市・えいのう塾定植作業今年度よりスタートしたJA広島市「活き活き”え~のう塾”」では、北広島町新規就農者研修施設(豊平研修センター)で、実技を中心に農業知識や農業簿記などの座学を交え週3日、1年間にわたる研修を行っている。5回目の授業となる10日、夏野菜の定植作業を行った。3人の受講生は、前日までにトラクターでの耕運をはじめ、堆肥の散布やうね立てなど、定植までの作業を行った。穴あけ機を使用し、マルチに30㌢間隔に穴を空けると、スイートコーンを直播きした。

 塾を担当する営農振興課の櫻井秀男専任担当課長は、作業を進めながらスイートコーンの種が赤い理由や、発芽率についても説明。受講生はうなずきながら作業を行った。別ハウスには、キュウリと大玉・中玉・ミニトマトの苗も定植、活着促進のため根と土にすき間を作らないことや、常に呼吸している根を1㌢ほど土上に出すこと、潅水の大切さなど指導した。

 塾生である吉川明美さんは「授業は実践が中心で、発見も多く楽しい。今まで両親が言うまましてきた作業の意味もここで理解できた。さらに良い方法を両親に教えてあげられるくらい知識・技術を習得したい」と意欲的に話す。

 研修センター内のハウスおよび露地を使い、春夏作は、前日に種まきを終えたエダマメと、キュウリ・トマト・スイートコーン・サツマイモを作付する予定。多品目の栽培実習に加え、座学による知識の習得、先進農家や市場への視察も行い、研修終了後には市場や直売所で年間300万~500万円の売り上げを目指す。

(広島市)