広島県内農業ニュース

大粒系ブドウで新たな地域特産を目指す/吉田高校アグリビジネス科

2017.06.27
県内農業

 広島北部・吉田高校ブドウ、ジベレリン処理安芸高田市の広島県立吉田高等学校アグリビジネス科3年生は、ピオーネやシャインマスカット、クイーンニーナの栽培実習。1年生はデラウェアの栽培実習をし、2年生はベリーAの栽培・加工実習を行っている。

 50年近く続けているデラウェアの栽培を2015年から、人気の高い大粒系ブドウの品種に替え、地域の特産品として目指す。大粒系ブドウは短梢剪定の仕立て方で生徒にわかりやすい。また、小粒系ブドウと比べて栽培コストもかからず、消費者からも人気がある。

 9月初旬ごろにJA広島北部が運営する市内のふれあいたかた産直市へ出荷する。昨年は、粒売りで約200パック(500g入り/1パック)を販売し好評を得た。

 13日には、3年生14人が同校の実験場で、大粒系ブドウの2回目のジベレリン処理を行った。1回目のジベレリン処理は、種なしブドウにする作業で、2回目は果粒肥大のための重要な作業だ。生徒は10㌃のブドウ園に23本ある樹を見落としがないよう作業した。正田元気くん(18)は「作業は大変だが、いいブドウを作って消費者に喜んでもらいたい」と話し、担当の妹尾秀史教諭は「今年から本格的に販売する。産直市で販売し、地域特産を目指す」と意気込む。
(広島北部)