広島県内農業ニュース

“走る生活店舗”好調出発!!/地域の生活を支え、出向く体制強化/JA呉

2017.10.31
県内農業

呉・移動購買車稼働 JA呉では、10月から倉橋地区に移動購買車「ふれあいGO~」の運用を始めた。健康で豊かな、安全・安心の食生活応援を目的に「走る生活店舗」として、地域住民のくらしを支える。自己改革に掲げる地域の活性化を目指し、出向く体制強化の一環となる。

 移動購買車「ふれあいGO~」は、周辺に店がなく、車の運転もできない高齢者の多い地区を中心に、1日7ヶ所廻り、計16ヶ所を1ヶ所につき週1~3回のペースで廻る。注文も受け、商品を充実させ利用者の要望に応える。運用から1ヶ月経ち、利用者の反応も好評で、既に常連客もでき、利用者、取り扱い数も順調に増えている。

 肉・魚・野菜・果物・調味料など、食品雑貨、日用品を販売している。なかでもエーコープの1品惣菜が人気で、途中で補充に戻ることもある。食品の消費期限や、衛生面には細心の注意を払っている。

 同地区は65歳以上が49%を占め、JA管内でも高齢化率が高い地域。「ふれあいGO~」を待って買い物をすませた利用者は、「JAだから、安心して買うことができる。来た人に自分がおいしかったものを紹介したりして、会話ができるのも楽しい」と喜ばれ、利用者のコミュニケーションの一役も買っている。

 「ふれあいGO~」担当の小山善樹考査役は、「期待以上の反響。口伝えで評判が広がり、早くからたくさんの人が到着を待ってくれているのが励みになる」と声を弾ませる。
 今後は、当初の計画以上の売れ行きに対応するために、商品の補充に戻る時間のロスなど、運行スケジュールや対象地区拡大など検討していく。

 中本一義理事経済部長は、「今まで以上に地域の生活を支え始めた手応えを感じている。対象地域拡大の要望も聞かれる。なくてはならないJAとして、しっかり役割を果していきたい」と意気込む。
(呉)