広島県内農業ニュース

福富エゴマ会 エゴマ出荷

2017.11.21
県内農業

広島中央・エゴマ出荷 東広島市福富町で福富エゴマ会が栽培するエゴマの出荷が順調に進んでいる。今年は天候不順と鳥害の影響で例年に比べて出荷量が少ない。エゴマは、エゴマ油やドレッシング、みそなどに加工して販売する。

 エゴマは同町が2002年から転作作物として産地化に取り組んだ作物。当初は50㌃だったが面積を拡大。高齢化が進む中、徐々に新規生産者も加わって、現在は57人が11㌶で栽培する県内一の産地となった。2016年の出荷量は2.8㌧。

 会員が出荷したエゴマは、町内の「福富物産しゃくなげ館」と道の駅「湖畔の里」福富内の加工施設で搾油や炒りエゴマ、粉に加工して販売するほか、町内の加工グループがみそや豆腐、餅などの加工品に製造している。エゴマ油は広島市のJA全農ひろしまの「とれたて元気市」や「ひろしま夢プラザ」でも販売している。

 同会会長の佐々木新悟さん(70)は、35㌃を作付ける。10月下旬から11月上旬に刈り取りして乾燥させ、脱粒して唐箕(とうみ)で選別したものを、更にふるいにかけて出荷する。佐々木さんは「若い世代の会員を増やし、後継者を育てることで産地を活性化させたい」と話す。
(広島中央)