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ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所 Vol.4

ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所

 JAには、栽培作物や農業経営の形態、住んでいる地域、年代や性別などによってさまざまな組合員組織があります。同じ意識や関心を持つ仲間同士が集まって協力し、ニーズや願いを実現しています。その中で女性だけで構成されているのが女性部。食や農、暮らしに関心を持つ人なら農家や組合員でなくても加入できます。加工品作りや地域貢献など、世代を超えた交流を通じて交流し、女性ならではの視点とバイタリティーで地域コミュニティーの輪を広げています。

 三次市のほぼ中心に位置する神杉地区では、JA三次女性部神杉支部の会員約160人が、郷土料理講座や地元の行事の手伝い、子どもたちの農作業体験などを行っています。このうち40歳代くらいまでの子育て世代が集まって「チャイルドケアママ倶楽部(チャケマC)」を結成。地元の神杉小で学校行事と連携した野菜市を開き、児童に食と農の関わりを学ぶ機会を提供しています。

お弁当の日に合わせ野菜市

 同小では年5回、5、6年の児童が献立作りから調理、片付けまで自分でやり抜く「お弁当の日」を設けています。この取り組みを知ったチャケマCのメンバーが2015年、「地元産野菜のおいしさを伝えたい」と同校に野菜市を提案したのが始まり。「お弁当の日」の前日、食材の調達のための野菜市を校内で開くようになりました。保護者の手を借りずに自分で食材を選ぶのを児童は毎回楽しみにしています。10月、家庭科室で開いた野菜市には枝豆や里芋など20種類以上が並び、児童がメンバーのアドバイスを聞きながらじっくり品定めしました。

ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所

「サツマイモの茎はきんぴらがおいしいよ」。児童にアドバイスするメンバーたち
ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所

サツマイモを使った試食品。作り方やお薦めポイントを必ず添える

 商品となる野菜集めには女性部の他のメンバーも協力しています。事前の呼びかけに応じて、野菜市当日の午前中に自宅の畑で採れた野菜をJA三次東部支店に持ち寄ります。チャケマCのメンバーが集まった野菜の種類や量を確認。量が少ない野菜は自宅へ取りに戻り、数をそろえることも。できるだけ全ての野菜が児童全員に行き渡るように努めています。

 「トウガンはどうやったら食べるかね?」「うちは薄切り肉で巻いたのが好きよ」―。母親世代のメンバーにとって子どもが喜ぶメニューはお手の物。開店準備をしながら知恵を出し合い、児童へのアドバイスに備えます。買い物しやすいよう商品陳列にも一工夫。1人分の弁当用に量を調整し、カボチャなど大きなものは切り分けてラップで包みます。ミニトマトやパセリはビニール袋に入れたりテープで留めたりしてまとめます。値段は玉ネギ1個10〜20円、キャベツ4分の1個30円と割安に設定。できるだけいろんな種類の野菜を食べてほしいからです。売り上げは、油性ペンなど資材の購入費や試食品を作る材料費に充て、次回の開催に備えます。

ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所

野菜を持ち寄ってくれた女性部のメンバー(右)と話す山下さん
ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所

試食を勧められ箸をのばす児童

 買い物の上限予算は500円。児童が見慣れない野菜を恐る恐る手に取ると、すかさずメンバーから声がかかります。「それはね、ソウメンウリ。軽くゆでたらそうめんみたいになるの。酢の物にしたらおいしいよ」。昨年から始めた試食も好評です。ピーマンの焼き浸しを口にした児童は「苦くない」とにっこり。材料や作り方を教わり、忘れないようノートにメモしていました。野菜市の〝開店時間〟は約30分。買い物を終えた6年の日熊(ひのくま)くるみさん(11)は「ピーマンと玉ネギを入れてオムライスを作るつもり」と、うれしそうでした。

食べ物への感謝  芽生える

 児童は野菜市での買い物を重ね、自分で合計額を計算できるようになりました。おつりが出ないよう小銭を持参する子や、「家族の分も作りたい」と、予算いっぱい買い込む意欲的な子もいます。同小の津田武子校長は「地域の方の温かい思いに触れ、食べ物への感謝の気持ちが芽生えた。食材を無駄にせず使い切るようになった」と感謝していました。

 チャケマCでは野菜市のほか、お節料理教室や子どもの制服交換会などを開き、新たな仲間作りも目指しています。女性部の活動について、チャケマCのリーダー山下千帆さん(48)は「年の離れたおばあちゃんにかわいがってもらえるなど、年齢に関係なく人とのつながりが生まれるのが何より楽しい。みんなそれぞれ仕事や家庭の用事があるので活動のたびに人手を確保するのは大変だけど、まずは継続していくことが大切」と話しています。食や農、地域社会に心を寄せる女性たちの活動が着実に根付いています。

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「子どもたちに地産地消の大切さを伝えたい」と意気込むメンバーたち

 

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