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ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所 Vol.5

 農業の現場で頑張る人たちを紹介してきた「えぇ農ひろしま」。おいしい野菜や果物を届ける生産者と、地元農産物を食べて支える消費者、どちらも広島の農業を守るために大切な存在です。最終回は広島市安佐北区のトマト農家西坂和真さん、広島東洋カープの広瀬純コーチの妻である広瀬桃子さん、フードアナリストの平山友美さんにお集まりいただき、それぞれの視点で農業の未来や食べることの大切さについて思いを伺いました。

スポーツと栄養管理

ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所

平山さん 広瀬さんはご主人が元プロ野球選手ですが、現役時代、食事管理はどのようにしていましたか。

広瀬さん よく「大変でしょう」と言われるのですが、実は家でしっかり食事をとる回数はすごく少なかったんです。地元でナイターがある日は、午前11時ごろに球場に行き、試合が終わって家に帰るのは午後11時ごろ。遠征やキャンプ、自主トレで家を空けることが多いですし、一年の半分は家にいない感じでしたね。
 それでも、家での食事作りの参考になればと、運動のための栄養学を学ぶアスリートフードマイスターの資格を取りました。質のいい睡眠をとるため、夕食は消化に時間がかかる牛肉ではなく鶏肉を選んだり、夏場は体重が落ちるので、食が進むよう酸味があってさっぱりしたものを作ったりしていました。また、食べることの大切さを意識してもらえるよう、選んだ食材にどんな効果があるかを説明するようにしていました。

平山さん 広瀬さんはお子さんが2人いらっしゃるそうですね。食事について気をつけていることがありますか。

広瀬さん 中学2年の長男と5歳の長女がいます。食材はなるべく地元のものを選び、野菜をたくさん食べさせるようにしています。娘は野菜の中でトマトが一番好きなんですよ。彩りもきれいなので食卓によく登場します。

平山さん トマトの赤はリコピンという抗酸化物質で、有害な活性酸素の働きを抑えるといわれているんですよ。また、うま味成分の一種であるグルタミン酸が豊富なので、つぶして煮込んでかつおだしを加えると、いわゆる合わせだしになっておいしいです。チーズもグルタミン酸が多く含まれていて、トマトとの相性がいいですよ。

若い就農者への支援

平山さん 西坂農園のトマトは水耕栽培ですよね。土で育てるのと違いはありますか。

西坂さん 味が違うんじゃないかと思われるかもしれませんが、実際は土に植えても根っこが吸収しているのは土壌に含まれている水分なんです。水耕栽培でも、与える水に十分な栄養が含まれていればおいしく育ちます。水耕栽培は水に混ぜる肥料の成分を自由に調整できるので管理もしやすいです。
 うちで作っているのは「王様トマト」。熟しても肉質がしっかりしていて輸送中に傷つきにくいため、赤く熟してから出荷できます。

平山さん 農業を始めたきっかけは何ですか。

西坂さん 高校を卒業したときは農業を継ぐのが嫌で好き勝手やっていたんですが、26歳の頃、やっぱり実家の農業を守りたいと思ったんです。父に耕作放棄地だったこの土地を探してもらい、更地にするところから、かんがい施設やビニールハウスの設置まで全部父と2人でやりました。
 JAには、スーパーと交渉してあらかじめ出荷先を確保してもらうなど、いろいろ助けてもらったおかげで安心してスタートすることができました。県内各地にJAがあるから病害虫の発生情報などが入るのも早い。頼りにしています。

平山さん 若い就農者をいろんな形で支援してくれるJAの存在は心強いですね。広島県内では農業者の高齢化が進んでいて、現在40歳代以下は全体の4%程度。広島の農業の未来にとって、若手のパワーは欠かせませんよね。

広瀬さん 子どもたちには、作っている人の顔が見える地元の野菜を食べさせたい。安心だし、運ぶ距離が短いぶん新鮮ですよね。広島で農業をする人がいなくならないよう、ぜひ応援してあげてほしいです。

JAの産直市お薦め

平山さん 西坂さんが育てたトマトを使って料理を作ってきたのでぜひ召し上がってみてください。「イカの煮込みセート風」と「ツナドレサラダ」です。

西坂さん うちのトマトの味がする。煮込みは魚介のだしが効いていて味に深みがありますね。

広瀬さん サラダはトマトの皮が柔らかくて口当たりがいいし、カリカリに焼いたパンの食感も楽しい。家で作ってみたいです。西坂さんはお薦めの食べ方がありますか?

西坂さん 我が家では何にでもトマトを入れますよ。ざくざく切ってパスタにあえてもおいしいし、すき焼きやおでんにも合います。ぜひ試してみてください。

平山さん 新鮮な地元野菜を買うならスーパーの他にJAのファーマーズ・マーケット(産直市)もお薦めですよ。野菜の種類が豊富だし、加工品もたくさんあるし。

広瀬さん 長男が所属する野球チームの練習場の近くにあるので、ママ友たちとよく行きます。スーパーでは見かけないめずらしい野菜が並ぶこともあって、どうやって食べるかみんなで情報交換しながら品定めするのが楽しいです。

西坂さん 僕もファーマーズ・マーケットに出荷しています。うちのトマトを楽しみにしてくれているお客さんがいると聞くとすごくうれしくて、やりがいになります。

平山さん 西坂さんは今後取り組んでみたいことは何ですか。

西坂さん 農業体験の機会を提供したいです。体験を通じて子どもたちに農業に興味を持ってもらいたい。

広瀬さん 野球選手が子どもたちに憧れてもらえるのは頑張っているところが目に触れやすいからだと思うんです。農業もじかに見ることができたら「やってみたい」と思う子が増えるかも。

西坂さん まずは自分自身がしっかり経営を成り立たせて「農業っていい仕事だな」と思ってもらいたいです。若い農家同士、飲みに行ったりイベントを開いたりして一緒に広島の農業を盛り上げていきたいですね。

ええ農ひろしま 「おいしい」が生まれる場所

フリーアナウンサー 広瀬桃子さん

 カープの元選手で現1軍コーチ、広瀬純さんの妻であり二児の母。テレビリポーターやイベント司会など幅広く活躍している。

トマト農家 西坂和真さん

 広島市安佐北区で「西坂農園」を経営。24アールでトマトを水耕栽培している。調理師の経験やプロスノーボーダーを目指していたこともある。

フードアナリスト 平山友美さん

 地域の食材を使った商品開発や食育セミナー講師などを手掛ける。中国新聞朝刊で「ゆるり安心食材探し」を連載中。

 

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