広島県内農業ニュース

「生産拡大・省力化に向けた生産応援事業」新たな取組み

2018.05.01
県内農業

 JA三原は今年度より水稲や野菜、柑橘など管内の主要品目を対象に、生産規模拡大や省力・低コスト化に取り組む生産者の機械投資、資材経費に対し、JA独自で助成を行う「生産拡大・省力化に向けた生産応援事業」を行う。

 同事業は、JAグループ広島が取り組む全国規模の「農業所得増大・地域活性化応援プログラム」を活用した県域企画応援事業を補完するもので、事業内容や要件をJA管内の生産実態に見合うよう改良を加え、自己資金での予算措置を行った。

「水稲」と「野菜・柑橘・落葉果樹」の2種類に事業を区分し、それぞれ一定額以上の機械・施設の導入費用に対し、上限額を設けたうえで助成を行う。また、「野菜・柑橘・落葉果樹」に対しては、排水対策の実施や土壌改良のための機械施工費などの一部についても助成対象とする。

 同JAの田中義彦経済部長は、「組合員の生産活動に対し直接的な支援を行うことで、農業者の所得向上と農産物の生産拡大を実践する。他の事業も含めてしっかり周知を行い、活用を推進していきたい」と話す。

 同JAでは今後、農業用機械のレンタル事業の拡充や水稲防除作業の受託などを検討しており、現在取り組んでいる土壌診断の無料実施などとともに組合員へ利用を呼びかける。(三原)