エゴマ普及に一役  育苗施設で苗栽培  

庄原・エゴマ普及に一役 育苗施設で苗栽培 JA庄原は水稲育苗施設で、エゴマの苗の生産を始めた。エゴマは、庄原市農業再生協議会が転作作物として推奨しており、JAが育苗を手掛けることで、農家の負担軽減と作業の機械化による作付面積の拡大を支援する。

 エゴマは、動脈硬化や脳梗塞、アレルギーを抑制するαリノレン酸を多く含み、近年注目を浴びている。収益が米より期待できることや加工作業が冬場の農閑期に行えるため、同協議会は2014年から生産振興助成を設けるなど、潅水の利便性が悪い水田や耕作放棄地などでの栽培を勧めてきた。

 一方で作業は、栽培や収穫だけでなく、脱穀、乾燥、洗浄、搾油など人力に頼る部分が多いため、高齢化が進む農家の負担は大きく、面積の拡大は伸び悩んでいる。ここ数年、市内の生産者は50人ほど、一戸当たりの平均面積も約9㌃で推移している。

 5月下旬に行われた播種作業は、栽培ノウハウを持つ庄原市農林振興公社に協力を依頼。水稲の育苗箱にセルトレイを設置し、床土を敷いたあと特注の器具を利用し、約2㌶分に当たる440枚に丁寧に種をまいた。

 庄原市エゴマ生産普及協議会の入江幸弘会長(75)は「育苗には1カ月ほどかかり、個人での管理は負担が大きい。JAの施設を利用することが出来れば、既存農家だけではなく新規生産者にとっても作物の選択肢が増え、面積の拡大につながる」と期待を寄せる。

 苗の出荷は6月下旬に始まる予定で、次年度以降、苗の増産も計画する。(庄原)

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