被災地に笑顔の花咲く

呉・天応こどもおたすけ隊1 JA呉天応支店の2階会議室は、子どもたちのにぎやかな声が響く。平成30年7月豪雨で大きな被害を受けた呉市天応地区で、被災者を対象とした無料託児所が開かれ、毎日のように子どもたちが通っている。

 このサービスは、被災者が自宅を片付ける際に、子どもを預けることができたらという要望に応え、保育士の資格を持つ山本さなえさんが知人に声をかけ、7月下旬からJAの施設を利用して始めた。

 保育士や看護師の資格を持つ有志で行う無料託児活動は、「子どもおたすけ隊」と名付けられ、スタッフは13人。平日9時30分から16時まで1日10組前後の親子が訪れる。

 夏休みになると、小さな子どもだけでなく、小学生も来るようになり、子どもたちの元気のよい声と笑顔で溢れた。託児活動は、ボランティアの力も借りて、映画会、演奏会だけでなく学習会なども開かれた。

 21日には、一般社団法人家の光協会から被災者の方へとJAに贈られた、「ちゃぐりん」「家の光」、紙芝居セットが「子どもおたすけ隊」に届けられた。

 毎月JAから管内の小学校に「ちゃぐりん」を寄贈していることもあり、「ちゃぐりん」を手にした小学生は、「この本知ってるよ」「読んだことある」と声が出た。

 山本さんは、「『何とかしなければ』という思いから始めた。最初は子どもさんを預かるだけだったか、今はお母さんともお話しができる時間も持てるようになった。地域の復興にお役に立てれば嬉しい」と優しく微笑んでいた。(呉)

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