HOME > 第12回ひろしま・ライスクッキング・コンテスト > 受賞レシピ
朝ごはんなので、明るく1日をスタートできるよう、様々な色彩を使うことを意識した。なかでも、わけぎロールにこだわった。わけぎは、生で食べると苦いので、茹でて甘辛く味付けし、その甘辛さに夏の果物であるパイナップルの甘さ、さっぱりさを加えた。そうすることで、味だけでなく、断面も鮮やかになった。また、きゅうりを入れたので、食感も楽しむことができる。全体として、わけぎロールはこってりとしているので、ごま油のドレッシングでサラダをさっぱりさせ、食欲もわく献立となった。
世界の様々な食を学んだとき、アジアのごはん食の文化は、すごいなあと感じた。これほど毎日様々な惣菜とともに食べられる主食は少ないと思う。この文化は何万年も前、まだ文明が栄えていないころから続いていたんだと思うと、とても不思議な気持ちだ。 パン食文化も根付いてきているが、それでもごはん食が途絶えないのは、昔から続いている、ごはん食に対する意識がどこかにあるのかもしれないなあと思った。
最近、外国産野菜の輸入緩和が焦点となっている。確かに外国産の野菜は安く、種類が豊富であるので、ニーズも大きい。しかし私は、品質は日本のもの、とりわけ地元のものには、劣っていると感じる。有機栽培が行われたり、第一、産地と近いため新鮮でおいしい。私たち消費者がこういった品をもっと購入することで、地元の経済もうるおい、また、良い品を生産しているにも関わらず、外国産の影響で生活に支障をきたしている農家の方のエネルギーにもなる。ますます地産地消を推進していくべきだ。