広島県内農業ニュース

【広島市】地域のキャラクターパンで地域を活性化

2025.05.27
県内農業

 JA広島市深川支店を拠点に活動し、手作りパンが人気を博している同JAレディースクラブ深川支部の加工グループ「パンジー」。地域の活性化に向けて、地元の安佐北区高陽公民館のマスコットキャラクター「こよよん」を刻印した「こよよんあんパン」を、6月1日に行われる同公民館まつりで発売する。
 同グループは月3回、同支店前で手作りパンを販売。地域住民から大好評で、開始30分ほどで完売になることもある。代表の中川英子さん(74)を講師にいろいろなパン作りに挑戦しているうちに、「無添加のおいしさをたくさんの人に味わってもらいたい」という気持ちが大きくなり2017年から販売を始めている。
 「こよよん」は全国から70点を超える公募により2021年に誕生。公民館では着ぐるみやテーマソングを作るなどして、キャラクターの認知度向上に向けて積極的に取り組んでいる。メンバーらも、「こよよん」の飾りパンを作成し公民館に寄贈するなど公民館を応援してきた。
 今回、販売する「こよよんあんパン」は、グループが作るものの中でも人気が高い粒あん入り「あんパン」と白あん入り「ほうじ茶あんパン」をそれぞれ50個ずつ。粒あんには、同じ区内の白木町産の小豆を使う予定で、地産地消を後押しする。
 4月24日にはメンバー10人が集い、公民館まつりに向けてパンを試作。公民館が作った焼きごてを使い、パンに刻印する際の力加減などを確認しあった。中川さんは「おいしいあんパンでみんなが元気になって、高陽地区がひとつになるよう願いを込めて焼き上げる」と力強く話す。
 同館の高尾暢子館長(52)は「『こよよん』が世代を超えた接着剤となって、地域の交流が深まってくれたらうれしい」と話す。同支店の森田直生支店長は「グループの皆さんがいきいき活動することが地域活性化につながっている。JAとして、これからも皆さんの活動を支えていきたい」とエールを送る。