広島県内農業ニュース

【JA三原】特産「美~なす」ブランド強化へ

2022.08.10
県内農業

 JA三原なす部会は、今年度から特産ナス「三原の美~なす」の小袋包装での出荷を始めた。小袋には商品名を大きく印刷。より多くの消費者の目にとまり、手に取ってもらえるよう工夫し、ブランド強化と販売促進に取り組む。

 同部会はこれまで、段ボール(1ケース4㌔㌘)で出荷。消費者への認知度が低く、ブランド名の周知・拡散が課題となっていた。コロナ禍による家庭での消費が増えたことも追い風となり、小袋需要が高まると期待する。

 「三原の美~なす」は4戸と1法人が約1㌶で栽培。8月上旬に出荷最盛期を迎えた。極めて黒に近い赤紫の至極色の中長なすで、ほどよい歯ごたえの皮肌ときめの細かいジューシーな果肉が特徴。30年以上前から栽培され、三原市の特産として親しまれている。雨が続くと病気にかかりやすいため、生産者らは病害虫の防除や水管理、誘引、剪定作業などを徹底。今年度は10月まで約35㌧の出荷を予定している。

 部会長の唐井優さん(70)は、「多くの人に知ってもらうことで、担い手が増えることを期待する。三原のブランドとして定着させていく」と話した。