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【JA庄原】女性農産物検査員誕生へ 本格始動へ技術磨く 横山さん

2022.09.27
県内農業

 JA庄原営農販売部の横山千愛さんは、同JA初の女性職員として、広島県JA農産物検査協議会が主催する農産物検査員育成研修の最終試験に合格した。2022年度の検査員技能確認会などに補助員として参加。米穀や大豆、ソバなどの現地研修会を重ね、23年度から検査員として始動する。

 横山さんは、20年から同部米穀課で米や麦、大豆などの集荷・販売、農業倉庫、共同利用施設などの事務職を担当。農産物検査業務にも携わり、食の安全・安心を確保し、米などの適正流通を担う大切な資格として検査員の受験を決めた。

 農産物検査員になるためには、農産物の生産、流通または検査の業務に1年以上従事し、農産物検査法や農産物規格規程などの講義を3日間、分析・鑑定実習などの実技を14日間受け、最終試験に合格する必要がある。現場実習を経て、農水省に登録して初めて検査ができる。

 横山さんは「生産者が大切に育てた農産物を扱う責任ある仕事。正確な鑑定はもちろんだが、格付け理由をきちんと説明できるよう鍛錬したい」と話す。

 同協議会に加盟する県内11JAの登録検査員は3月末時点で272人。うち、女性は8人で、3人ほどが検査現場で活躍する。