広島県内農業ニュース

【JAひろしま】農薬散布省力化へ JA事業使いドローン導入 

2023.05.30
県内農業

 

 三原市久井町の農事組合法人あぞうばらは、今年から農業用ドローンを使った水稲の農薬散布を始めた。標高420㍍の約30㌶で活用。構成員やオペレーターの高齢化が進むなか、生産性向上や省力化などで手ごたえを実感する。


 42戸が加入する同農事組合法人は、30㌶で「コシヒカリ」や「アキサカリ」、飼料米などを栽培し、同町の畜産農家4戸と耕畜連携で、循環型農業を実践。従来は田植機で除草剤を散布していたが、大雨による作業効率の低下や散布ムラで効果が低減することが課題である。行政やJAの事業を活用し、3月にオペレーター2名を育成してドローンを導入した。


 同法人の吉国幹夫代表理事(71)は「今までは、田植えと同時散布で水管理に苦労していた。ドローンの導入をきっかけに若手後継者が増えることを期待する」と話した。今後は、ジャガイモや大豆などの防除でも活用を検討する。