広島県内農業ニュース

露地栽培にこだわり/細川さん夫妻

2014.03.04
県内農業

 広島市安佐北区白木町三田の細川省三さん(80)、 美栄子さん(73)夫妻は、20㌃の畑でホウレンソウをはじめ赤ネギやハクサイ、キュウリ、トマト、長ナスなどを栽培する。

これらの野菜は、白木の恵みで育て、旬を大切にした露地栽培にこだわり、JA広島市の直販やJR三田駅近くで毎週木曜日に開く「中三田朝市」へ出荷している。

 省三さんの退職を機に本格的に野菜作りを始め、夫妻は野菜作りを学ぶため農事研究会や農業学校に通った。農繁期には、隣に住む長男家族や娘家族の協力もあり、次代に農地が引き継がれることを願う。省三さんは、農家に生まれ幼い頃から農業と慣れ親しんできた。早くに父親を亡くし、会社勤めをしながら農作業に携わり、特に日曜日は農作業に追われて過ごしていた。若かったからできたと当時を振り返り、作業を取り仕切っていた妻の美栄子さんは「お姑さんから学んだことは数知れない。何でも出来るし、すぐにやってしまう人でしたから」と農業の原点を話す。

 結婚生活も半世紀を越え、互いへの感謝の気持ちを忘れない2人は「これまで助けてくれてありがとう、これからもサポートをよろしく」「若い人に手をかけないよう、1日でも長く一緒に元気に頑張りましょう」と話した。

(広島市)