広島県内農業ニュース

庄原実業高校生が多彩な研究に挑戦

2014.03.11
県内農業

 県立庄原実業高校では、3年生の生徒が様々なテーマを設定し課題研究に取り組んだ。同校には4学科があり、それぞれ特色ある内容について専門的な授業を展開している。

 生物生産学科の肉用牛経営研究室では、飼料用イネのホールクロップサイレージ(WCS)給与による肥育試験に継続して取り組み、4年目を迎えた。日本の飼料自給率が25%と低いことから研究室では、飼料を自給することで自給率の低下を防ぐことにつながり、里山の環境保全にも役立つと飼料イネに着目した。

 研究では、同校で飼育する黒毛和種2頭を試験区とし、肥育前期、後期にわたり、飼料イネ「タチスズカ」のWCSを給与した。対照区の2頭には肥育前期に飼料イネ、肥育後期に稲わらを給与し、体重変化、枝肉成績などの4項目について調査した。

 給与の結果、肥育前期は両区において血中ビタミンA濃度が高い値を示し、ビタミンE濃度は飼料イネの給与とともに高い値を示した。ビタミンコントロール上の問題はなく牛の嗜好性も高いため、飼料イネは価格や安全性の面から有益な飼料となると考察。飼料給与マニュアル作成への可能性を見出し、自給率向上や耕作地利用率の向上につながる取り組みとして期待できるとした。  

 研修の締めくくりとして生徒らは、昨年秋にはAコープしょうばら店で和牛肉の対面販売に挑戦し、自ら育てた和牛を販売する喜びを実感した。

(庄原)