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竹のリサイクルによる循環型農業を実践/庄原市山内自治振興区でブランド米「里山の夢」栽培研修会

2014.04.01
県内農業

   田植えが始まるのを前に、庄原市の山内自治振興区米つくり研究会は、3月25日に山内ブランド米「里山の夢」の栽培研修会を開いた。

   「里山の夢」は地域の里山整備などで伐採した竹をパウダー状に加工して田んぼへ散布、すき込みを行った圃場で栽培するこだわりのお米だ。食味値検査を行い、食味値が80%以上、タンパク質7.3%以下の数値を示したものが「里山の夢」として出荷でき、JAの米検査で格付を受けている。

   安全・安心な良食味米づくりを目指すために会員全員がJAの土壌診断を受け、土づくりを基本においしい米づくりに励んでいる。今年は23㌶で30人の会員が栽培し、品種も高温障害の影響を受けにくく、多収性に優れた「あきさかり」で統一する。
   研修会では庄原市の営農指導員から土壌診断の結果を基にした施肥設計のポイントや、JA職員から農薬の説明を受け、竹堆肥散布の計画を立てたり作付計画を確認した。圃場には規定の立て看板を設置し、地域への周知も図り、夏場には圃場を巡回し、生育状況の確認を行う予定としている。

  研究会の米は、各地の食味コンクールで上位に入賞した実績もあり、販路を徐々に拡大するなど販売にも力を入れている。同振興区の市川基矩区長は「栽培にしっかり力を入れて生産者として良いお米を作りたい。儲かる米づくりを通して地域を元気にしていきたい」と力を込めた。
(庄原)