広島県内農業ニュース

JA呉管内から貯蔵甘夏が出荷始まる

2014.06.03
県内農業

  熟度を上げて良食味に仕上げた貯蔵甘夏の出荷が始まった。JA呉管内で商品化されたもので、収穫後に5カ月もの間、冷蔵貯蔵して出荷するこだわり品だ。甘夏特有の酸味がまろやかになり、コクと旨味が増すという。

  国産カンキツの端境期で需要期でもある初夏に上質な国産カンキツを出荷しようと企画された。気温が高くなる時期の流通となるので専用フィルムで個包装して乾燥を防ぐ工夫をしている。

   広島市中央卸売市場では、5月29日に初入荷した。1㌧の果実は、夏果実と並んでせりにかけられ、1㌔あたり300円前後で取り引きされた。JA広島果実連の松浦道郎技師は「長期間熟成させたことで品種が持つおいしさを最大限に発揮できた。初夏に県産カンキツを楽しんでほしい」と話す。

 6月中旬まで販売される。
(南部)