広島県内農業ニュース

収穫のたびに歓声/敷信自然薯同好会が自然薯を収穫

2014.11.11
県内農業

 庄原市敷信(しのう)地区で自然薯の栽培に取り組む「敷信自然薯同好会」は10月下旬、今年初めての収穫をした。同好会は結成して9年目を迎え、自然薯を地域の特産品にすることを目指し、日々栽培方法の研究を重ねている。


 今年は6月2日から3日間、4㌃の畑に1000個の種イモを植えた。これまでの土の中に埋めたシートの上に種イモを植える栽培方法に加え、新たにパイプを使った栽培にも挑戦した。パイプを縦半分に切って傾斜をつけ土の中に埋め、その上に種イモが中央にくるように植えた。収穫作業は表面の土を鍬で除きながら、手で自然薯を掘り出す。パイプを使った自然薯栽培は、まっすぐに伸びたうえ太さも十分で上々の出来で収穫された。


 収穫は11月下旬まで続き、地元のふるさと祭りで販売された他、「食彩館しょうばらゆめさくら」や、広島市内の農産物直売所「JA交流ひろばとれたて元気市」でも販売する。加工品としての利用にも積極的に取り組み、アイスクリームや饅頭、餅などにも活用している。


 会員の小池幸夫さん(75)は「パイプを導入したことで作業効率が良くなり、とても良い自然薯がたくさん収穫できた。粘りと味に自信がある」と喜んでいた。
(庄原)