広島県内農業ニュース

市給食センターへ地元農産物の供給 JA広島北部

2015.01.20
県内農業

  JA広島北部は、安芸高田市、市給食センターと連携して、学校給食への地元農産物の利用率を高めている。給食向けの米は全量、市内産「あきろまん」で、市策定の地産地消推進行動計画の指定野菜30品目(タマネギ、キャベツ、青ネギなど)は、JAから全て供給する。地元農産物の供給量は2012年度が17㌧、13年度は25㌧と年々伸びている。14年12月末時の供給量は、29品目合計で26トンだ。地元農産物の利用率は、今年度の目標40%を達成し、55%になる見込みだ。

 JA営農部は「これからも市、給食センター、JAで連携しながら生産振興していく。給食向けに安定供給することで、地元産の利用拡大につなげたい」と成果に自信をみせる。JAは、給食センターへの安定した生産供給体制を確立するため、農家や農事組合法人へ給食野菜の作付け、生産指導をする。

 給食センターは、市内の小中学校、保育園、幼稚園の計31校(園)に1日当たり約3000食分を作る。センターが本稼働した11年度から市、給食センター、JAが地場産物供給検討会を立ち上げ、利用率向上に力を入れる。検討会は毎月1回、定例会議を開き、前月までの地元産の活用実績から改善策を検討。JAは前年度の活用実績を基に、必要となる農産物の情報を生産者に提供する。
(広島北部)