広島県内農業ニュース

カンキツの女王出番

2015.01.23
県内農業

 カンキツの女王として知られるハウスせとかの出荷が始まった。県内トップを切って出荷を始めたのはJA三原せとだ選果場だ。選果場では22日の早朝から農家が持ち込んだ果実1.5㌧が大きさごとに選別され専用化粧箱に箱詰めされた。今年産は8月の曇天の影響が心配されたものの、温度と湿度の管理を徹底したことで例年にも増して上質な仕上がりを見せている。

 美しい外観と糖度13を超える濃厚な甘味から県産のハウスせとかは贈答用商材として高い人気を誇り、販売開始から10年目を迎える今年は、既に全国の販売店や消費者からの問い合わせが殺到しているという。

 JA広島果実連の石川祐介技師は「品種特有の滑らかな果皮とコクがある甘味が発揮され、品質的には申し分ない仕上がりだ。広島県産カンキツ全体のPR役として販売したい」と意気込む。間もなく県内他産地からも出荷が始まり2月下旬まで販売される。県全体で260㌧(昨年比93%)の生産量を見込む。
(南部)