広島県内農業ニュース

健康福祉セミナー開く

2015.02.03
県内農業

 JAグループ広島は1月29日、広島市内でセミナーを開いた。JA役職員や女性部、助けあい組織などの関係者約190人が参加した。「地域包括ケアシステムの理解」と題し、新しい地域づくりの考え方や、地域に根ざした協同組合としての役割を再確認した。

 講演では厚生労働省老健局振興課の吉田昌司課長補佐が地域包括ケアシステムを作るっには、行政とJAや関係団体、住民が知恵を出し合い共に意識統一することが大切。目標とする高齢者の在宅生活を支えいく過程を考えることの重要性を説明。「JAは地域で核となる組織であり、影響力がある。生活支援・介護予防サービスを充実させるためにも、協議体に参画して行政の動きを知ることで、JAの強みを確認し、自分たちの活動に活かしてほしい」と期待した。

 パネルディスカッションでは、高齢者が増えていく地域のこれからを考える上で必要なこととして、兵庫県朝来市地域包括支援センターの足立里江主任介護支援専門員は「豊かな人生を送るには、うまく人とつながっていくことが大切。つながり方のポイントは、『ありがとう』の言葉を使うことが大事」、大崎上島町のボランティアグループレッドレディースの辰田早智子代表は「笑顔で暮らせる地域づくりを目指していきたい」と強調した。

 JA広島中央会の小田政治常務は「今回の研修を踏まえて、地域の福祉をどうしていくかを考えるきっかけにしてほしい」と述べた。