広島県内農業ニュース

個性派カンキツ「麗紅」が出番 JA広島ゆたかから

2015.02.04
県内農業

 美しい鮮やかな紅色の果皮と独特の香りが特徴のカンキツ「麗紅」(れいこう)の出荷が始まった。県内トップを切って出荷を始めたのはJA広島ゆたか上島選果場で、広島市中央卸売市場では2日に初売りとなり、入荷した250㌔の果実は1㌔当たり平均340円で取り引きされた。

 「清見」に「アンコール」と「マーコット」をかけ合わせて育成された品種で、糖度13を超える濃厚な甘味と外皮が剥きやすく薄皮ごと食べられる簡便性がある。強い香りと品種特有の風味から一度購入した消費者のリピートも多い個性的なカンキツだ。

 JA広島果実連の榎屋勝士技師は「今年産は秋以降が好天で例年にも増して良食味に仕上がった。市場での評価を見極め産地での振興を検討したい」と話す。引き続き県内各地から出荷が始まり、3月上旬まで続く。                                                                               (南部)