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竹堆肥栽培米の特性探る/庄原市でブランド米「里山の夢」栽培研修会開催

2015.02.17
県内農業

庄原・里山の夢研修1 庄原市の山内自治振興区米つくり研究会は11日、庄原市内で山内ブランド米「里山の夢」の栽培研修会を開いた。生産者や関係者約40人が参加し、おいしい米づくりのポイントや消費者の「里山の夢」に対する評価など確認した。

 振興区では、伐採した竹をパウダー状に加工して堆肥と混ぜ発酵させ田んぼへ施用し、土づくりによる特色ある米づくりに取り組んで5年。これまで数々のコンテストで入賞し、おいしい米づくりを実践している。

 研修会では、(株)アイホー炊飯総合研究所の平田孝一所長が「竹堆肥栽培米の品質特性 サンプルの測定・分析から考察」と題して講演。白米、玄米の観点からタンパク含量や食味、千粒率などを数値化し、竹堆肥の施用がもたらす効果について説明。「生産者一人ひとりの成績は素晴らしく、情報を共有することで研究会のさらなるレベルアップにつながる」と強調した。

 県立広島大学生命科学科4年生の人見冴子さんは、卒業論文を発表。生産者の米づくりの現状を把握しながら、「里山の夢」の購入者へのアンケートを通じてコンクール入賞の実績が好感度アップにつながる。併せて、販売方法を改善することでさらに買いやすくなることなどを提案した。振興区の市川基矩区長は「年々レベルをあげて消費者においしく食べてもらえるような米づくりをしていきたい」と意気込んだ。
(庄原)