広島県内農業ニュース

尾道産いちじくを使用した加工品第2号/干しいちじくを販売

2015.02.24
県内農業

おのみち・干しいちじく JA尾道市では、管内の農産物を活用した新しい加工品開発のため2014年度にプロジェクトチームを立ち上げ、いちじくの加工品を商品化している。第1号として「いちじくワイン」を作った。第2号として「干しいちじく」を商品化し、2月上旬からJAの産直市ええじゃん尾道 尾道店で販売を開始した。40㌘入りで500円(税込)。

 「干しいちじく」は昨年秋に収穫したいちじく「蓬莱柿」を、県の乾燥メーカーに委託し、ギュッと凝縮させ、独特の甘みと香りに加え、いちじくのつぶつぶ感を味わえる食感に仕上がっている。

 JAの「蓬莱柿」の生産量は約400㌧と県内トップを誇り、全国でも指折りの産地となっている。

 尾道産は砂土壌で日当たりの良い南向きの園地が多いため糖度が高く、色づきも良いと消費が拡大しており、主な出荷先の関西方面では「白いちじく」として知られている。

 いちじくは古くは不老長寿の果物と言われ、現在でも美容や健康のために食べられている。特にフィシンという分解酵素を含んでいて、食後などに食べると消化を助けてくれるとして女性に人気の果物の1つ。JAの丹下和博経済担当常務は「尾道の特産品であるいちじくを加工品にすることにより、いちじくのブランド力を上げる相乗効果につなげていきたい」と意気込みを述べた。今後は尾道市内のお土産店でも販売していく予定だ。
(おのみち)