広島県内農業ニュース

甘みと酸味のバランスが特徴の美味しいトマト/庄原市高野町で夏秋トマトの出荷始まる

2015.08.04
県内農業

 庄原・夏秋トマト出荷1庄原市高野町では、7月下旬から夏秋トマトの出荷が始まった。トマトは高野町野菜組合トマト部会の13戸の農家が約4㌶の面積でハウス栽培し、10月下旬までに約350㌧の出荷を見込む。標高が高い土地ならではの冷涼な気候を活かして栽培され、今年も出来は上々で、甘みと酸味のバランスが良く、おいしいトマトに仕上がっている。JA庄原ではトマトを園芸振興の重点品目の一つに掲げ、生産拡大に力を入れ販売高1億円を目指している。

 町内では新規でトマト栽培を始める若い世代が年々増えており、産地として活気も生まれている。各戸が個別選果をするため、同部会では定期的に目合わせを実施し規格統一を図る。出荷方法にも工夫を凝らし、生産者の似顔絵が描かれた箱に箱詰めし、親しみやすさをアピールする。大阪、広島市場へ出荷され、市場からはおいしさと棚持ちの良さが高く評価されている。

 今年も大手ハンバーガーチェーン店で原料として使われる他、新たな食べ方としてお好み焼きのトッピングにも使われるなど、消費者への積極的なPR活動にも力を入れる。今年から部会長を務める大門鯉記さん(28)は「今年も例年と同じように、消費者の方に安心して食べていただけるトマトを作っていきたい」と意気込む。

(庄原)

トメ