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秋の味覚の香り付けに欠かせない「○福スダチ」初出荷/福山市柑橘組合連合会スダチ部会

2015.09.01
県内農業

福山市・スダチ初出荷1 福山市柑橘(かんきつ)組合連合会スダチ部会は初出荷の8月27日、79箱(1箱1㌔)を地元福山を中心に山陰などに送り出した。「○福」が目印のスダチは9月下旬まで収穫が続き、部会全体で1㌧の出荷を見込んでいる。産地は同市千田町と水呑町で、サンマやマツタケなど秋の味覚の香り付けに欠かすことができない食材として、県外でも高い評価を得ている。

 今年は春先の低温により生育が懸念されたが、生産者が防除のタイミングに細心の注意を払い、摘葉、摘果に励んだことにより、玉太り、色つや共に上々。濃い緑に色付いた実は、風によるすり傷がなく、きれいな果皮に仕上がっている。

 生産者は収穫したスダチを、階級ごとに穴が開いた選果トレーに通して選果し、品質を3等級に仕分け選果場へ搬入。三吉栄三郎部会長は「手作業で一つ一つ厳正に選別しているので、品質には自信がある。ぜひ○福スダチの爽やかな酸味を味わってほしい」と話した。

(福山市)

トメ