広島県内農業ニュース

福山市駅家町雨木地区で新ショウガ順調出荷/JA福山市

2015.09.29
県内農業

 ふくやま・新ショウガ出荷順福山市駅家町雨木地区で特産ショウガの出荷が9月中旬から始まり、生産者らは収穫・出荷作業に励んでいる。

 2015年産のショウガは、5月上旬の定植以降天候に恵まれ、8月中旬以降は夜温が低く推移して降水量も適度にあったため、出荷が例年より10日早まった。駅家生姜生産部会の部会員は、一株ずつ丁寧に抜き取ったショウガを同地区の共同選果場に持ち込み、洗浄して選別する。150㌘をパックに詰め、栽培履歴が確認できる福山産農産物の統一ブランド「ふくやまSUN」のシールを貼り、地元福山市場に出荷している。10月中旬に出荷最盛期を迎え、12月上旬まで続づき、昨年より1㌧多い4.5㌧の出荷を目指す。

 12㌃の畑でショウガを栽培する三島伸一さん(62)は「今年は台風が多く一部で被害が出て心配したが、ショウガの生長しやすい気候になり上々の出来だ。みずみずしくてスーと鼻に抜ける辛みの効いた服部の新ショウガを多くの人に味わってほしい」と笑顔で話す。

 同地区は昼夜の温度差が大きいため、繊維質が少なくてマイルドな辛味が特長。各生産者は、種ショウガを保存するため山の斜面に「横穴」と呼ばれる穴を掘っており、30年以上の歴史がある。同地区で栽培されるショウガは「服部ショウガ」と呼ばれ、消費者からの人気が高い。

(ふくやま)

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