広島県内農業ニュース

神石高原町から甘み抜群の「ピオーネ」を順調出荷中/JA福山市

2015.10.13
県内農業

ふくやま・「ピオーネ」順調 神石郡神石高原町で特産ブドウ「ピオーネ」が出荷最盛期を迎えている。今年は天候に恵まれ、500円玉クラスの大粒ブドウが多く一粒の重量もあり、昨年よりも秀品率が高い傾向で、糖度色付きともに良く上々の仕上がりだ。

 JA福山市神石高原ぶどう部会のメンバーは、箱詰めしたブドウを選果場に持ち込み、検査員が一房ずつ検査する。一日平均して3㌧を出荷し、10月下旬にかけて多いときは6トンを出荷する。同町は、標高500㍍から700㍍に位置し、昼夜の温度差があるため特に色付きが良く、市場では「神石高原の黒いダイヤ」と呼ばれ、出荷先の広島市や福山市、関西近郊で需要が高い。また、等級や着色、荷造りなど出荷規格を厳格に定めて送り出すため、贈答用としても人気だ。

 一部のほ場で、晩腐病や房枯病などが見られたが、7月から8月上旬の袋掛けまでに生産者が適期防除を行ったため被害は最小限でおさまっている。同部会では、11月上旬まで作業を続け、昨年並みの120トンの出荷を見込む。

 神石高原グリーンセンターの江草尚泰さんは「生産者が樹勢管理など徹底したため、今年は特に糖度が高く、酸抜けも申し分ない。通常、皮は食べないが、今年のブドウは皮ごと食べると適度な渋みが甘いブドウと相まって絶品。皮にはポリフェノールも豊富に含まれているので特におすすめ」と話した。

トメ

(ふくやま)