広島県内農業ニュース

アスパラガス春芽が出荷本番/JA福山市/新市アスパラガス生産出荷組合

2016.03.30
県内農業

 ふくやま・アスパラガス春芽JA福山市の新市アスパラガス生産出荷組合は、本格的なアスパラガスの春芽出荷を迎え、出荷作業に励んでいる。

 同組合は40戸で4.3㌶を栽培し、3月に入り急な気温の低下や天候不順が影響し、中旬まで出足は鈍ったが、気温の上昇とともに収穫量は増加。休眠期にしっかり糖分を貯めていた春芽は、甘味とシャキシャキとした食感が味わえる。肥培管理を徹底したため、今年も上々の出来となっている。収穫したアスパラガスは、同市新市町内の野菜選果場に持ち込み、調整選別作業を経て地元福山市や岡山県内の市場に送り出す。4月上旬から露地栽培でも春芽の出荷を始め、10月上旬まで昨年より3㌧多い約24㌧の出荷を見込む。

 福山市駅家町のビニールハウス3棟7㌃で栽培する西川泉さん(71)と美幸さん(67)夫妻は、日照りが続くとハウス内の温度は50℃を超えることもあり、萌芽に適温とされる28~30℃に調整するためハウスの扉を開く他、朝から晩までハウスに入り水の管理にも気を遣う。泉さんは「萌芽が進み収穫作業は大変だが、旬を迎えたアスパラを消費者に届けるためにも夫婦協力して励みたい。スジが少なく甘さが特徴の春芽はどんな料理にもあうので、ぜひ多くの人に味わってほしい」と笑顔で話す。

(ふくやま)