広島県内農業ニュース

害虫から柿を守れ/フェロモントラップで一斉防除のタイミングを農家に伝える

2016.05.18
県内農業

 ふくやま・富有柿のフェロモントラップ富有柿県内一の産地である福山市松永地区の松永果樹園芸組合柿部会は、害虫被害を防ごうとフェロモントラップを使った効率防除に取り組んでいる。4月中旬、生産農家の多い同市金江町と本郷町にトラップ(わな)を1基ずつ設置し、原因と思われるフジコナカイガラムシの捕獲数を調査。捕獲した個体数からふ化するタイミングなどの生育周期を把握し、一斉防除の時期を生産者に伝えている。

 同組合では、害虫による果実の汚損被害が多く、2010年から性フェロモントラップによる雄成虫を捕獲する定期的な調査を始めた。成虫は、薬剤散布では効果が得られないため、ふ化直後から幼虫時に防除する必要がある。トラップの中には、粘着板を設置。中央に雌が放つ性フェロモンの製剤を置き、大きさ1ミリほどの雄の成虫を誘き寄せる。粘着板の確認交換作業はJA職員が毎週行う。9月中旬まで同トラップを設置して、害虫防除に役立てる。

 JA福山市松永グリーンセンターの藤木和則次長は「生産農家の多い本郷町に今年から新たにトラップを設置したことにより、調査の精度が向上した。富有柿の良品生産のためにも捕獲数を精査し、適切なタイミングを農家に伝えていきたい」を話す。

(ふくやま)