広島県内農業ニュース

県内ナシのトップブランド「世羅なし」の出荷に合わせ各地でPR活動を展開

2016.08.23
県内農業

県産ナシのトップブランド「世羅なし」の初出荷に合わせ、県内でセレモニーやPR活動が行われた。2016年産は天候にも恵まれ例年以上に糖度が高く、出荷も順調に進んでいる。
(広島)

 おのみち・「世羅梨」の出荷に合わせ各地でPRJA尾道市世羅なし部会は17日、JA中央世羅梨選果場で、16年産世羅なしの初出荷を記念したセレモニーを開いた。世羅なし生産農園関係者や世羅町などの行政関係者、JA役職員が参加。JAからの花束の贈呈や、出席者によるテープカットなどが行われ、初荷を積んだトラックが市場へ向けて出発した。

 世羅なしの品種は早生種の「幸水」と中生種の「豊水」が主で、県内、関西市場を中心に、台湾や香港など海外にも出荷され、幸水が330トン、豊水が390トンの合計720トンの出荷を予定している。
 世羅幸水農園の原田修組合長(61)は「玉太りも良く、近年にない食味の良さに仕上がった。ぜひ多くの人に味わってもらいたい」と話していた。
 (おのみち)

 南部・「世羅なし」の出荷に合わせ各地でPR「世羅なし」の初売りに合わせ、農家と関係機関による青果市場でのPR活動が行われた。広島市中央卸売市場では18日、早朝の初せりに農家、世羅町、JA尾道市の役職員が駆けつけ、集まった市場関係者に試食を配布しながら16年産の品質を売り込んだ。今年産は例年にも増して糖度が上がっており、セリ前の試食会では糖度15を超える果実もありセリ場を賑わした。産地関係者が見守る中で当日入荷した果実5トンはセリにかけられ上位等級品は1㌔当たり600円で取り引きされた。世羅町の奥田正和町長は「一年かけて農家が努力した成果が品質に現れている。関係機関一体となって販売を進め、『世羅なし』ブランドを強化したい」と話す。
(南部)