広島県内農業ニュース

大和町特産「大和いも」出荷順調

2016.11.29
県内農業

 広島中央・大和いも出荷順調三原市大和町で特産の「大和いも」の出荷が始まり、大和いも生産組合は出荷作業に励んでいる。長雨の影響で生育が心配されたものの、大玉傾向で、品質も良く上々の仕上がりだ。出荷は12月下旬までで、約6㌧の出荷を見込む。

 同町は寒暖差が大きく、粘質な土に育まれているため、強い粘りときめ細かい肉質が特徴。栄養価が高く、消化が良いことから健康食や美容食としても人気が高い。

 大和いもは同町が新たな特産品を作ろうと、2000年に産地化に乗り出した作物。町名の「大和(だいわ)」を「やまと」とかけた「大和(やまと)いも」というブランド名で知名度アップを図っている。高齢化が進む中、新規生産者を呼び掛けるなどして産地を守り、現在は14戸と1法人が約1.4㌶で栽培する。

 組合員は収穫したイモを風通しの良い日陰で乾かし、形や傷をチェックして3等級に分け、さらに重量ごとに3階級に選別したものをJA広島中央の集荷場に持ち込む。それを組合員とJA職員が再度一つ一つ手に取って選別し、オガクズを入れた箱に梱包する。三原市ふるさと納税の返礼品やJA広島中央のギフトとして全国に発送する他、加工業者などに出荷する。

 同生産組合の和氣賢二郎組合長は「土づくりや管理の徹底で高品質な大和いもの栽培に取り組んでいる。自慢の大和いもを多くの消費者に味わってもらいたい」と自信を見せている。
(広島中央)