広島県内農業ニュース

【JA広島市】「芸北りんご」出荷目合わせ会

2020.11.05
県内農業

 北広島町の芸北りんご部会は10月下旬、リンゴの主力品種「ふじ」の出荷に合わせて目合わせを行った。
 部会員がサンプルとなるリンゴを持ち寄り、糖度測定や試食をしながら、今年の出来を話し合い、出荷規格や栽培品種、病害虫防除について確認した。
 今年は、5月の霜や6~7月の長雨などの天候不順、品種によっては病害虫の被害もあり出来や収量が心配されたが、出来は上々。標高600~700㍍で栽培する芸北りんごは、昼夜の寒暖差により実が締まり、歯ごたえも良く味が濃いのが特徴で、同部会員の多くは、「つがる」「シナノスイート」「秋映」「ぐんま名月」「ふじ」などを主要品種に栽培している。
 芸北りんごが市場に出回るのは、9月初旬から12月中旬まで。JA広島市の直販を通じて県内のスーパーや各農家が設けた直売所、無人市、近隣の道の駅などで販売している。同JAで今年発売した「芸北りんごジュース」も人気で、同JAの広兼和明営農指導員は「JAへの出荷量は昨年並みの5㌧を見込んでいるが、ジュースや贈答用などで人気が上がっている。この機会にさらに多くの方に芸北りんごを知ってもらうため、昨年以上の7㌧を目指して出荷して頂きたい」と部会員へ呼びかけた。