広島県内農業ニュース

【JA佐伯中央】地域を盛り上げる新たな商品の開発 くり魔女

2021.01.19
県内農業

 JA佐伯中央女性部栗谷支部加工部は、新たな焼き菓子の製造に向け商品開発を進めている。
 今回試作しているのは、栗のペーストをふんだんに使ったマドレーヌとナッツのタルトの2種類。栗の形にかたどったマドレーヌは、マドレーヌ状の生地に栗ペーストの餡を包む。タルトは、フィリングに栗のペーストを使いナッツをトッピング。バターやニホンミツバチの蜂蜜などでキャラメル味に仕上げる。毎回、一つずつ計量しながら材料や作り方を何度も調整し、部員らで意見を出し合っている。
 同加工部は「くり魔女」という名で、地元を盛り上げようと大竹市栗谷町及び近郊産の栗を使ったお菓子の商品開発に取り組む。昨年6月から栗を使ったパイやラム酒ケーキ、ユズやブルーベリーなど旬の食材を使った約10種類の焼き菓子の製造、販売を始めた。大粒の栗の渋皮煮をまるごと使った「和栗のテリーヌ」と、刻んだ渋皮煮をチョコレート生地に挟んで焼き上げた「和栗ショコラ」が看板商品だ。「和栗のテリーヌ」は20年産の栗を使用し10月下旬から1月初旬までに約800本を製造し完売した。21年産ができるまでは毎月約30本ずつマロンの里交流館で販売していく予定。無くなり次第終了で販売は店頭のみで予約は可能だ。
 正木清美代表は「バターや小麦粉など使用する原材料は国産品であることはもちろん、体にやさしいものを選んでいる」と話し、レシピの考案などを担当する稲垣洋子さんは「できるだけ地元で採れるものを材料として使いたい」と製造へのこだわりを見せた。