広島県内農業ニュース

【JA三次】栽培から販売までを学ぶ JAアグリ三次

2021.10.05
県内農業

 (株)JAアグリ三次は、実践的な研修プログラムを通して新たな担い手の確保・育成に取り組んでおり、2022年度の研修生の募集を始めた。2年間で研修の他、市や県などと連携し、圃場の確保やハウスの導入などの就農準備を進める。

 栽培から販売までの一連の流れを学ぶ研修の一環として、8月下旬に研修生が管理したシャインマスカットの食味査定会を開いた。今年は1年目、2年目の研修生に加え、修了生も参加し、自らが栽培した経験なども踏まえながら収穫のタイミングや販売価格を話し合った。

 研修1年目の辻丸敬彦さん(34)は「収穫や出荷のタイミングなど大変勉強になった。今後も一つ一つ技術や経験を積みレベルアップしていきたい」と意気込んだ。

 9月上旬からは、JA全農ひろしまが運営する「とれたて元気市」に出荷し、約700房を販売。就農に向け、栽培技術だけでなく出荷・販売スキルの習得を目指す。

 同アグリ三次は、担い手育成の他、経営モデルの確立や農業体験の場として、16年に設立。今年は、辻丸さん含め3人の研修生がそれぞれの果樹、野菜の品目で2年の研修をスタート。現在は6人の研修生が就農に向けて研修を進めている。