広島県内農業ニュース

【JA呉】選別基準の統一に向けて くれ選果場

2021.11.04
県内農業

 JA呉は、管内に2ヵ所の選果場を統合し、2021年産の柑橘類の選果から「くれ選果場」として本格的に稼働している。選果場の統合に伴い、農家個々の選別基準を統一。出荷農家に家庭選別の外観品位基準を明確に示し、荷受品の品質レベル向上を目指す。

 10月下旬には、JA本店で21年産の早生温州みかんの荷受基準を定めるための目合せ会を開いた。営農販売課、くれ選果場、江能(江田島)営農経済センターの担当者とJA広島果実連の駐在技師が出席。一級品・二級品・加工原料相当品について、外観品位の基準を設定した。等級を格付けした果実は、各地区での出荷説明会で見本として示し、いつでも確認ができるよう集荷場等に展示する。

 同センターの梶川時義さんは「産地のブランドを維持・向上させるため家庭選別は重要な作業。細やかに対応し、基準に従った荷受品となるよう指導を徹底する」と意気込む。

 同選果場は、早生温州みかんを含め、「いしじ」や「しらぬひ」など22年5月まで約1400㌧の取り扱いを計画する。