広島県内農業ニュース

JA広島果実連が温州ミカンの販売会議開催

2013.11.05
県内農業

 JA広島果実連は10月30日、広島市内で県産温州ミカンの出荷が本格化したことを受け販売担当者会議を開いた。県内JAの販売担当者と中国地方の市場関係者が一堂に会し、間もなく出荷が始まる早生や広島県発祥品種として増産が進む「いしじ」の販売方針を協議した。

 産地側からは10月に定期的な降雨があり、出荷終盤に差し掛かった極早生同様、早生以降も大玉比率が高くなっていることや、減酸が順調に進み良食味に仕上がっていることを報告した。一方、市場側からは酸度が低い年は出荷後半に腐敗果の発生が懸念されることや、品種ごとのリレー販売を意識した安定出荷を求める意見があった。

 JA尾道市の柏原巧センター長は「全国的な豊作傾向の中で売り場確保に向けて産地と市場が連携を強化すべきだ」と呼び掛けた。備後青果の空博司常務は「地元市場の強みを生かし、販売の核となって産地の負託に応えたい」と述べた。県産の早生は、5日に初売りする。

(南部)