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【JA広島市】小中学生に郷土の食文化継承に 広島菜漬寄贈

2022.03.08
県内農業

 JA広島市は、広島菜の主要産地である広島市安佐南区川内地区近郊の小中学校6校へ広島菜漬など4250人分を贈った。コロナ禍による行事の中止で、広島菜について学ぶ機会が減ったことから、地元の特産品を食べて食文化を学び、郷土愛を育んでもらう。

 JA共済連広島とともに実施。広島菜漬250㌘と広島菜本漬180㌘、広島菜のまぜごはんのもと「ひろし」を1セットにした。

 2月下旬には、生産者を代表して広島菜委員会の溝口憲幸会長、宮本英明副会長、広島菜漬センターの沖野勝治所長らが同市立川内小学校を訪れ、大田恒二校長に目録を贈呈した。

 大田校長は「地元特産の広島菜漬を身近に感じられる機会になる。子どもたちも喜んでいる」と感謝した。

 同センターの沖野所長は「工場見学や収穫体験など、広島菜を通じた課外活動が行えない子どもたちに広島菜を食べてもらい、食農教育の機会にしたい」と話した。

 同JAは例年、食農教育の一環として、同センターで工場見学や、地域住民を中心に広島菜の収穫を祝う広島菜まつりを実施してきた。