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【JA庄原】アスパラ販売13%増 養分転流、病害虫対策徹底 平均㌔単価約70円UP

2022.03.01
県内農業

 JA庄原が園芸重点振興品目として生産拡大に力を入れるアスパラガスの2021年度の販売金額が前年度比13%増の6344万円に伸びた。春芽増収に必要な養分転流、病害虫対策などを徹底。天候にも恵まれ、春芽の出荷が平年より約1週間早く始まり、順調に続いた。1㌔当たりの平均単価は約70円上がった。

 同JAアスパラガス連絡協議会は21年度、51戸が9.2㌶で栽培している。コロナ下で、集合研修会に制約がかかる中、JAと県北部農業技術指導所が発行する情報紙で技術を共有。休眠期までの養分転流などの管理を徹底し、茎枯れ病を中心とした病害虫の早期対策に取り組んだ。

 また、主な出荷先のJA全農ひろしまが、業務・加工用の販売を強化し、三次市の北部地域アスパラ選果場の規格を一部緩和。営農センター毎の目合わせ会や同選果場での研修で規格を確認し、JAが規格を明確に伝えて出荷を促した。

 園芸課の牧原真吾課長は「新規生産者が増えている。関係機関と連携し、面積拡大と生産者の所得向上につなげたい」と意気込む。JAは、販売品取扱高1億円の早期達成を目指す。