広島県内農業ニュース

庄原市の敷信自然薯同好会が自然薯収穫

2013.11.12
県内農業

 庄原市敷信地区で自然薯栽培に取り組む「敷信自然薯同好会」は、2日に収穫を行った。同会は結成して8年。「自然薯栽培を通して地域を盛り上げたい」と自然薯を地域の特産品にすることを目指して、栽培に適した品種検討を行うなど、栽培方法の研究に励んでいる。

 収穫は鍬で表面の土を除き、自然薯に傷が付かないように手掘りで行った。長さが約1㍍の自然薯が次々と掘り出され、「今までで一番の出来だ」と喜びに湧いた。今年は1600個の種芋を植え、種芋を置くために土の中に埋めたシートに一定の傾斜をつけたり、種芋を置く間隔を広くとるなど工夫を凝らした。

 自然薯は地域のふるさと祭りで販売されたほか、直売所などにも並び贈答用として人気が高い。自然薯の新たな活用法として、生地に練り込んだまんじゅうも考案され、加工品への活用にも幅が生まれている。

 会員の一人、小池幸夫さんは「試行錯誤しながら栽培に取り組んでいる。おいしさに自信を持ちながら、これからも栽培に励みたい」と意気込む。

(庄原)