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【JA庄原】ヤマノイモ栽培に力 肥大期に向け巡回 西城町山の芋生産協議会

2022.08.10
県内農業

 庄原市西城町で、特産ヤマノイモの生育が順調に進んでいる。同町山の芋生産協議会は、JA庄原や県北部農業技術指導所と、圃場(ほじょう)巡回や研修会、目合わせ会などで、栽培技術の向上や出荷規格を統一。厳しい気象条件の中、情報共有で良質なヤマノイモの生産に力を注ぐ。

 同協議会は3日、圃場巡回と研修会を行い生産者やJA職員など9人が参加。生育を見て、病害虫対策やかん水、肥培管理などを確認。JAがヤマノイモコガやハダニなどの注意を促し、農薬の散布などで意見を交換した。

 会長の藤浦哲雄さん(75)は「降雨が少なく生育を心配したが、ここまでは順調。肥大期に向け、病気や虫に注意し良質なヤマノイモを育てたい」と話した。

 同町では、1970年代に県外から種芋を導入し、ヤマノイモの生産を始めた。高齢化などで生産者が減るが、種芋の確認会や現地研修会で栽培技術を研究。今年は、6人が約40㌃で栽培。10月下旬から収穫し、贈答用や土産用として販売を予定する。