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【JA庄原】ヤマノイモ出荷順調 贈答用に最適 西城町山の芋生産協議会

2022.12.06
県内農業

 庄原市西城町で、特産のヤマノイモの出荷が順調に進んでいる。定植後の少雨や乾燥などの影響も懸念されたが、表面の凹凸が少なく良質な仕上がり。西城町山の芋生産協議会では、12月中旬までに約900㌔の出荷を見込む。

 1976年から栽培する同協議会では、6人が約40㌃で生産する。高齢化などで生産者が減るが、種芋確認会や現地研修会、出荷前の目合わせ会などで、良質生産や規格統一に力を入れる。

 近藤宏樹さん(67)は今年、約10㌃で栽培。10月下旬に家族で収穫した。日陰で乾かしたあとエアーコンプレッサーで丁寧に泥を取り除き、形状や傷の有無などを一つずつ確認。4規格に選別し、クッション材となるもみ殻と一緒に袋詰めする。

 近藤さんは「天候に苦労したが、粘りが強い良質な芋が出荷できている。おろしや揚げ物などで味わってほしい」と話す。

 同協議会では、贈答用の2㌔箱と秀、優の1㌔袋にレシピ集を入れ、おいしい食べ方を紹介。同市の食彩館しょうばらゆめさくら内の特産店やAコープ西日本しょうばら店などで販売する。