広島県内農業ニュース

逸品キウイを出荷

2013.12.17
県内農業

【広島・福山市】

 福山市の蔵王果樹園芸組合は、キウイフルーツの出荷に精を出した。同組合が栽培するキウイフルーツは、栽培履歴の確認できる「ふくやまSUN」ブランドに認定されており、甘味と酸味のバランスがいい品種「ヘイワード」。今年産は、夏場に続いた高温の影響を最小限に抑えるため、生産者が圃場(ほじょう)と水の管理を徹底。その努力が実り、玉太りよく高糖度で味も上々に仕上がっている。

 生産者は表面のほこりを1玉ずつ丁寧にはけで取り除き、重さで選別。傷や色、形などをチェックして2つの等級に仕分け、3.6㌔と10㌔入りの箱に詰めてJA福山市蔵王共同選果場へ持ち込んだ。選果場では「ふくやまSUN」のシールを箱に張り、選別具合を厳しく検査。2日と9日の出荷で、平年の2割増の約1.2㌧を地元福山市場へ送り出した。

 産地のキウイフルーツは、小さい産地ではあるが市場からの評価が高く、店頭で見かけることは少ないが、多くのファンを得ている。

 同組合キウイ部会をまとめる小林明寿部会長(71)は「蔵王のキウイは輸入品とは比べ物にならない品質。今年も、どこへ出しても自慢できるキウイに仕上がったので、ぜひ多くの人に食べてもらいたい」と誇らしげに話す。

 出荷直後のキウイフルーツは追熟が必要なため、12月中旬以降に食べごろとして店頭に並ぶ。