広島県内農業ニュース

広島県から3名受賞/「ごはん・お米とわたし」作文図画コンクール全国表彰

2019.01.15
県内農業

 広島・作文図画コンクール表彰式①第43回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールの全国表彰式が12日、品川プリンスホテルで開かれ、本県から3名、三次市立十日市小学校3年の伊藤佑斗君が図画部門で文部科学大臣賞、同小学校5年の伊藤勇人君が図画部門で全中会長賞、呉市立横路中学校3年の藤川巧汰君が作文部門で農林水産大臣賞を受賞した。

 伊藤君は今回、兄弟で受賞。受賞の喜びと驚きを話した。伊藤佑斗君の図画のタイトルは「お米はやっぱりおいしいね」。兄弟がおにぎりを食べるところを花田植えの様子とともに描いている。描くきっかけは「備北丘陵公園に行って食べたおにぎりがとてもおいしかったから。」その様子を描くため、色が濃くなり水で洗い流すなど何度も書き直したという。

 伊藤勇人君は、第41回同コンクールでの文部科学大臣賞受賞につづき今回2回目の全国表彰。タイトルは「豊作への祈り」で、花田植えの様子を牛を中心に力強く描いた作品。「前回よりレベルアップした作品が受賞となりうれしい。牛をいきいきと動いているように描くために、牛の足の動き・曲げ方や水面の波がたった様子を現実と同じようにした。」と作品の工夫を話した。

 広島県では、今回の作文図画コンクールで出品された作品の中に西日本豪雨災害の内容も多かった。藤川巧汰君の作文は、2017年12月に米作りの中心であった祖父が突然、心筋梗塞で亡くなったことと、そのショックな時でも食べるごはんは祖父が作った米であり、心の中だけでなく体まで支えていることを「命のお米バトンタッチ」というタイトルで記述。その後、田んぼは西日本豪雨災害を受けながらも家族で受け継ぎ、収穫の喜びを得たことを記述した。

折しも藤川君が全国表彰受賞者として掲載された本紙を見た日は祖父の亡くなった日。藤川君は「じいちゃん、ありがとう!!」と大きな声をあげ、家族で受賞を喜んだそう。「祖父のように、他の命を支えられる、おいしいお米を作りたい。」と作文を締めくくっている。(広島)