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ジネンジョ出荷始まる 研究重ね15年 敷信自然薯同好会

2019.11.13
県内農業

 庄原市敷信(しのう)地区の「敷信自然薯(じねんじょ)同好会」は11月上旬、ジネンジョ(ヤマノイモ)の収穫を始めた。今年は、肥大期に天候に恵まれたことや、研究の成果が表れ、良品率が約7割に向上。作業は12月上旬まで続き、約1100本の収穫を見込む。

 同好会は、地域で自然薯の特産化を目指そうと2004年に結成し、15年目。今年は10人が、土壌や栽培技術の研究を重ねて出荷する。5月下旬に、約20㌃に種芋1300個を定植。畝は、雑草の抑制や夏場の高温対策として、白黒マルチで覆った。近年、天候不順が続き、生育に影響が出ているため、ほ場巡回も強化し、栽培管理を徹底した。

 会長の藤原春行さん(82)は「定植直後に雨量が少なく心配したが、病気や線虫の被害もなく、1㌔を超える大きいものが多かった。歳暮など贈答用としても利用してほしい」と自信をみせる。

 収穫したジネンジョは、9日に広島市の「JA交流ひろば とれたて元気市」で開かれた感謝祭でも販売。今後は、同直売所や庄原市の食彩館しょうばらゆめさくら内の直売所「朝どり市」に出荷する予定だ。

(庄原)