広島県内農業ニュース

食農体験 各地で開催

2019.11.13
県内農業

 福山市東村町の学校給食納入グループ「若草会」は10月中旬、来年3月に廃校を予定する同市立東村小学校の児童33人と稲刈りを体験した。

 同小学校と統合を予定する今津小学校の児童47人や、東村保育所の園児9人も参加。稲刈りの前には、東村小学校の児童が田植えからの稲を観察した絵や写真を披露し、生長の記録を発表した。その後、若草会のメンバーが稲刈りの注意事項を説明。児童は刈るのに苦戦しながらも徐々に慣れていき、「たくさん収穫できて楽しかった」「これからは米を残さず大事に食べたい」と笑顔を見せた。

 若草会の杉原直道会長は「子どもたちが農業に触れることで関心を持ち、食と農の大切さを学ぶことができた」と話した。

(福山市)

 

 学校法人白鳩学園認定こども園しろはとの園児55人と保護者20人は11月上旬、呉市仁方大歳町のほ場で、6月に自分たちで植え付けたサツマイモを収穫した。園児の顔より大きい芋もあり、協力しながら掘った。

 体験した園児は「芋ごはんやスイートポテトにして食べるのが楽しみ」と笑顔だった。
 

JA呉広東支店長野友和支店長は「親子での参加者も多く、若い世代に農業に触れてもらえる貴重な体験。農業の大変さを知り、農作物に感心を持ってもらいたい」と話した。
 

同園は、食農教育の一環で、農業の楽しさを知ってもらおうとJAや地域の方の協力により、農業体験を行っている。

(呉)

 

 広島市安佐北区の可部保育所、どれみふぁ保育園の園児146人は10月下旬、JA広島市理事の香川義元さん(70) の5㌃のほ場でサツマイモを収獲した。

 5月末に植えた千本の苗から収穫したサツマイモは約700㌔㌘。園に持ち帰り、焼きいもパーティや豚汁の具材として食する予定。

 地域住民や民生委員なども協力して行うこの行事は、同保育所・保育園から相談を受けた香川さんが、休耕田を提供して始めたもので、今年で5回目になる。

 香川さんは「保育園に行くと「おいものじいいだー」と声をかけられるようになった。子どもたちには、土とふれあう楽しさや地域とのつながりを感じてもらいたい」と話した。

(広島市)